高温強度評価試験(非破壊的手法)
SPICA;Speckle Image Correlation Analysis
DIC:Digital Image Correlation
非破壊的手法による高温強度評価試験とは
SPICA法(Speckle Image Correlation Analysis)はデジタル画像相関法(DIC:Digital Image Correlation)を用い、高温環境でひずみ測定が可能な技術です。
本技術は溶接熱影響部の様に数ミリの微小領域と母材、溶接金属、個々の金属組織別にひずみを評価することが可能であることが特徴となります。また、高温、且つ、長時間応力負荷で生じるクリープ損傷にともなうひずみ増加についても検出が可能です。
試験仕様
特徴:溶接継手部等の局所領域のひずみ分布を非破壊にて測定可能
- 計測領域:15×20mm
- 最小測定単位:100μm
- 測定ひずみ量:0.05~10%程度
- 測定可能温度:最大650°C
- 得られるひずみ:2方向引張圧縮ひずみ、せん断ひずみ
高温強度評価試験(非破壊的手法)の特徴
- 高温状態での測定可能
- 現地調査対応可能
SPICA法の実行手順
高温強度評価試験(非破壊的手法)の事例
SPICAひずみ解析の一例
高クロム鋼管に縦シーム溶接を施した試験片を用い、内圧クリープ試験を実施した際の溶接部近傍ひずみをSPICA法で計測した例を示します。
溶接熱影響部(HAZ: Heat Affected Zone)にのみ、顕著なひずみ増加が生じている状況が捉えられています。
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