エレクトロニクス分野Electronics

カーボンニュートラル(脱炭素)の実現のためには、自動車のEV比率を高めたり、省エネルギー化を推進することが重要です。当社ではEV比率の増加に伴って年々需要が増しているリチウムイオン二次電池や全固体電池のような次世代二次電池の材料分析から電池試作、特性評価までワンストップで対応しています。それによって自動車や定置・産業用の二次電池で進められている高容量化・高エネルギー密度化、長寿命化、信頼性・安全性の評価に貢献しています。
またEV用モータや電力インフラの発電機、変圧器の主要材料である電磁鋼板の磁気特性評価における各種測定技術を保有しています。さらに、脱炭素社会のキーデバイスと言われるパワー半導体の材料解析や微量分析、物性測定、そして実装基板の評価や電子部品・機器の電気的、化学的、機械的信頼性評価にも幅広く対応しています。

エレクトロニクス分野の動向エレクトロニクス分野の動向

エレクトロニクス分野の動向

エレクトロニクス分野の市場は、今や自動車分野と同規模の産業となっています。半導体デバイスのうちロジックについては日本は40nmレベルで開発が停止し海外勢に大きく後れを取っていました。しかし欧米からの最新技術の導入や現在最先端の製造技術を有するファンドリーを国内に誘致することにより挽回を図ろうとしています。
一方、メモリーやイメージセンサー、車載半導体、そしてパワー半導体デバイスなどは国内のトップメーカーが海外勢と激しい競争を繰り広げています。さらに、半導体製造装置、電子部品、電子材料などでは国内メーカーが大きいシェアを持ち、技術的にも優位を保っています。二次電池においても海外勢と激しい争いをしています。

携帯通信における5Gの普及やweb会議の頻度増加によって通信量が増大し、電子媒体での情報量つまりデータ量は年々増加しています。これらのデータを扱うデータセンターは年々増設されていますが、データセンターは半導体デバイスを大量に使用するとともに、電力消費量が大きいために脱炭素の観点から省エネルギー化が強く求められています。そのため電力消費量が比較的小さいSiC等のパワー半導体のニーズはますます増大します。
当社は材料評価・試験分析をはじめとした総合技術サービスにより、以下の4つの観点からエレクトロニクス分野に貢献してまいります。

エレクトロニクス分野の動向

エレクトロニクス分野の主な取り組み

  • 電子材料の分析・解析
    電子材料の分析・解析
    半導体デバイスの主要な基板材料であるSiウエハや、今後パワーデバイスの主要半導体となるSiCなどの化合物半導体ウエハでは欠陥や汚染がデバイスの製造歩留まりや品質に大きく影響します。また、配線やパッケージ、実装基板や電子部品で使用される様々な金属材料、セラミックス、樹脂材料も構造解析、成分分析、物性値測定などで目的に応じて適切な設備や手法を使用して対応いたします。
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  • 電子部品・機器の信頼性評価
    電子部品・機器の信頼性評価
    カーエレクトロニクス、モバイル機器、データセンターなどで使用される半導体デバイスや電子部品を搭載した実装基板やコネクターの市場も市場規模とともに拡大し、部品交換のタイミングも含めた寿命評価がますます重要となります。そのため、適切な環境試験設備、電気特性の評価方法をご用意しています。
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  • 二次電池評価
    二次電池評価
    これまで携帯機器の電源として小型二次電池が普及してきましたが、現在は、EV用の大型二次電池や電気エネルギー蓄電用の定置型蓄電システムの市場が急速に成長しています。この成長は少なくとも2030年までは続くと考えられます。EV用二次電池では単位体積当たりの容量アップや高速充電、長寿命化等が重要な課題で、そのための新たな電極材料の開発などが各メーカーで進められています。それら材料の評価や電池を試作して特性や信頼性評価試験を実施する、いわゆるワンストップの評価をご提供します。
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  • 電磁鋼板の特性評価
    電磁鋼板の特性評価
    電磁鋼板はEVの駆動モータの主要材料としてCN社会の実現に貢献し、発電機や変圧器の材料として電力のインフラにも欠かせません。当社は、その電磁鋼板の磁気特性、機械特性や絶縁層の評価などに対応いたします。
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