火力発電Thermal Power
化石燃料は燃焼時に多量のCO2が発生する問題がありますが、代替燃料の開発途中である現状では、豊かな社会生活を維持するために当面不可欠な燃料です。そのため、発電効率の高い石炭火力発電の維持、水素・アンモニア混焼、石炭ガス化など低CO2排出火力発電技術の開発実用化が求められています。当社では、材料評価、非破壊検査、環境評価など多様な高度な技術が火力発電所の維持・運営を支えています。
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- ボイラチューブ・配管の余寿命評価
- 高効率火力発電所の保守維持管理は、CO2削減と社会生活を維持する上で不可欠です。計画的な修繕のためには、経年使用されている高温部材の強度劣化状況の把握をすることが必要です。当社では、独自の技術と経験でボイラチューブ・配管の余寿命評価に対応しています。
- 高温強度評価試験(非破壊的手法) クリープ試験 透過電子顕微鏡法(TEM),走査透過電子顕微鏡法(STEM) 高温炉内観察(高温カメラ)
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- ボイラチューブの腐食評価
- 火力発電所のボイラチューブの外面は化石燃料燃焼ガスによる高温腐食が生じます。ボイラチューブの内面は高温の水蒸気による水蒸気酸化が生じます。これら腐食への対策は、高効率発電かつ火力発電所の安定操業には非常に需要です。当社では実環境模擬試験装置を用い、腐食予測、腐食対策に対応しています。
- 高温腐食試験 水蒸気酸化試験 フラッシュ法を用いた熱拡散率・熱伝導率測定 示差熱天秤-質量分析法 (TG-DTA/MS)
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- ボイラチューブ・タービンの現地非破壊検査
- 高効率火力発電所の保守・維持管理はCO2削減と社会生活を維持する上で不可欠です。突発的な不具合の未然防止のためには経年使用されている高温部材の腐食劣化状況の把握が重要です。当社では、それら腐食状況の現地検査に対応しています。
- 超音波探傷システム 熱交換チューブの内厚測定(IRIS) フェーズドアレイ超音波探傷 オンサイト材質調査