電動化E-axel and Driving automation

電動化

2020年度の日本のCO2排出量の内、全ての交通機関が排出する割合は17.7%です。その内の8割以上を自動車が占め、他の交通機関と比較して非常に多くの排出となるため、自動車業界では、カーボンニュートラル社会の実現のために、「電動化」が喫緊の課題となっています。
また、「自動運転」と聞くと、「ぶつからない車」「安全性を高めるもの」というイメージを持つのが一般的ですが、自動運転の機能の1つで普及が進んでいる「アダプティブ・クルーズ・コントロール」は、不要な加減速の減少による燃費向上と共に、交通全体の流れがスムーズになり渋滞発生を低減するという点でも、CO2の排出量を低減させることができます。

  • 各種センサーが求められる信頼性
    各種センサーが求められる信頼性
    そういった自動運転の機能をもった電気自動車には、非常に多くのセンサーが、車両の全方向に非常に多く配置されています。各部位に配置されたセンサーや、検知した信号をコントロールユニットに送るワイヤーハーネス、その他の車載電子部品が置かれる環境は過酷です。
    下は氷点下から上は100℃以上まで、梅雨の時期のように湿度が100%となるような環境下でも設計された性能の信頼性が無ければなりません。当社は、様々な環境を模擬した腐食試験・耐環境試験を実施することができます。JIS等の規格試験のみならず、各カーメーカーが求める独自の耐環境仕様であっても、ご指定いただければ再現いたします。
    塩水噴霧試験、複合サイクル腐食試験 塩分付着サイクル腐食試験 湿潤試験 ガス腐食
  • 熱マネジメント
    熱マネジメント
    エンジン車はガソリンや軽油を燃やして発生した熱エネルギーを運動エネルギーに変換しますが、熱エネルギーが潤沢であるがゆえに乱暴な言い方をすると、パワートレーンや空調など部品ごとの熱管理で十分でした。しかし、電気自動車は潤沢な熱源を持たないため、あらゆる部品から熱をかき集めて使い切らないといけません。
    また、電池や電子部品は低温では性能を発揮できない上に、充電や電力の放出時に起こる急激な温度変化は劣化を招きます。急激な温度上昇を伴う箇所から熱を回収し、乗車空間の暖房といった必要な部分に再利用することが求められています。当社は、各種電子材料の一般的な熱物性の評価のみならず、熱媒体となる液体の熱伝達率測定や、CAEの熱流体解析を用い、熱マネジメントに関する技術開発をお手伝いいたします。
    熱伝達測定 断熱法<比熱容量> フラッシュ法を用いた熱拡散率・熱伝導率測定 比熱容量
  • 二次電池の高度化・希少元素の回収
    二次電池の高度化・希少元素の回収

    乗車空間の快適性維持のためのエアコンが稼働し、モーターで駆動し、より航続距離の延長が求められている電気自動車は非常に多くの電力を充電できることが求められています。そのため積載されるリチウムイオン電池も、ますます高容量化、高密度化(単位重量あたりの電気容量アップ)が求められています。その一方で、このような高度な電池には多くの希少元素が使用され、原料であるリチウムやコバルトが世界で不足しています。

    今後安定的に、電気自動車が普及していくには、上記の元素に代わる代替材料の発見や、バッテリーのリサイクル技術の革新が求められます。当社は、こういった希少元素の回収技術開発支援のための、分析技術を多く持っています。例えば。希少元素を回収した処理液の化学分析や、処理後の正極側に目的の元素がどのような形態で未回収分として残っているか物理分析によって評価することも可能です。

    硬X 線光電子分光法 HAXPES 電界放出形オージェ電子分光法 FE-AES 飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS) ラマン分光法
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