高速型油圧サーボによる高速疲労試験
高速型油圧サーボによる高速疲労試験とは
疲労試験は試験片に繰返し応力を負荷する試験であり、引張試験や衝撃試験などと比較して、結果が得られるまでに時間が掛かります。
通常、疲労限度(これ以上繰返し負荷しても疲労破壊しないであろう限界点)を求める繰返し数1.0×107回ですが、例えば試験速度20Hzなら139時間(約6日間)必要です。さらに疲労特性を求める場合、S-N曲線作成に7本の試験片を使用すると、約20日掛かります。
試験片の材質等に影響しなければ、試験速度を早くすれば求める結果も早くなります。
弊社では、100Hzまで速度を上げることができる試験機を2台所有しています。
高速型油圧サーボによる高速疲労試験装置の外観
高速型油圧サーボによる高速疲労試験の適用分野
- 金属材料、アルミ合金、銅合金等
装置仕様
容量 | 動的 ±50kN,±20kN | |
ストローク | ±25mm | |
制御 | 荷重制御,ストローク制御 | |
試験速度 | 最大100Hz *試料の材質やストローク量により変動します |
サンプル仕様
薄板、丸棒形状 *試験片寸法は材質と引張強度を考慮して決定します。
高速型油圧サーボによる高速疲労試験の事例
薄板溶接継手・接着継手疲労試験
試験速度:20~50Hz
制御:荷重制御(片振り引張)
採取データ:S-N曲線
*スポット溶接継手はJIS Z3138に準拠
十字形引張疲労試験片による試験状況
重ね合せ引張疲労試験片による試験状況
公的規格
JIS Z3138に準拠
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