熱疲労試験
熱疲労試験とは
熱疲労試験は、通常の温度一定の低サイクル疲労試験と異なり、温度変化に伴う熱応力負荷を温度サイクルとひずみサイクルの位相(Out-of-phase,In-phase)で試験を行います。
熱疲労試験の状況
熱疲労試験の適用分野
- 機械、自動車、プラント、発電、ボイラー等に扱われる金属材料等
熱疲労試験の原理
誘導加熱とはコイルの中に金属を設置すると磁力線の影響を受けて、金属の中にうず電流が流れます。金属には通常電気抵抗があるため、金属に電流が流れると、
電力=電流2×抵抗 分のジュール熱が発生し金属が自己発熱する現象。
よって試料の加熱させたい箇所にコイルを設置すると、コイル設置部分のみ短時間で加熱する事が可能です。
装置仕様
試 験 機: 電気油圧サーボ疲労試験機(容量:100kN)
制 御: 軸方向ひずみ制御(見かけひずみεaを制御)
環 境: 200°C~800°C 大気中
拘束条件: 0%~100%,保持時間: ~2時間
冷却速度:エアー吹付 1°C~4°C/sec, 標点間距離:12.5mm他
熱疲労試験の事例
事例1;遮熱コーティングされた試験片の熱疲労試験
被膜劣化機構の解明や設備の予寿命評価方の検討と実機への適用性検討
試 験 機: 電気油圧サーボ疲労試験機(容量:±100kN)
制 御: 軸方向ひずみ制御(見かけひずみεaを制御),標点間距離:12.5mm
加熱温度: 200°C~900°C,大気中 *200°C以下は別途ご相談
保持時間: ~2時間,冷却方法:エアー吹付け,冷却速度: 1°C~4°C/sec
熱疲労試験片形状例
熱疲労試験制御例
熱疲労試験途中止めの試験片断面
・耐食性溶射材
・耐摩耗性溶射材
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