電磁鋼板の特性評価Electrical Steel Sheet Characterization
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EV用モータの主要材料である電磁鋼板の市場はEVの台数増加に連動します。モータはエンジンと比べ熱による損失が非常に小さいためにエネルギー変換効率が高いことや低回転数でもトルクが高いため発進がスムーズになるなどの長所があります。
電気エネルギーから回転エネルギーへの変換効率は約90%と言われますが、この10%の損失は巻き線の電気抵抗によるジュール熱損失(銅損)と電磁鋼板のコアでの電磁力変換での磁気損失(鉄損)そして回転軸とベアリングの摩擦による機械損失の和です。電磁鋼板の鉄損はそれらの中で最も大きく、モータの効率において重要な特性です。
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実際のモータでは鉄損の一種である誘導電流による渦電流損失を抑制するために薄い電磁鋼板が薄い絶縁層をはさんで多く積層された構造となっています。薄いほど渦電流損失は小さくなりますが、薄くしすぎると、積層枚数の増加による製造コスト増などの課題が生じるため、適切な厚さの範囲があります。
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- 電磁鋼板の各種評価
- 鉄損のうち、もう一種類の損失であるヒステリシス損失は磁壁移動に伴う原子運動による発熱で、電磁鋼板の組成、結晶性や欠陥、不純物によって決まります。当社はモータ用の電磁鋼板の評価に必要な磁気特性、成分分析、組織解析など多くのメニューを保有しています。
- リング試験 回転鉄損シミュレータ 振動試料型磁力計 単板磁気特性試験
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- モータコアの評価技術
- モータコアの各種評価技術を保有しています。非破壊で3次元的に解析できるマイクロフォーカスX線CT、遠心力のかかるロータのコアバック部の機械強度を直接評価できる微小引張試験、プレス打抜き後の形状評価に反映できる二軸引張試験など。その他もご相談ください。
- マイクロフォーカスX線CT 微小引張試験 二軸引張試験