腐食疲労試験
腐食疲労試験とは
腐食疲労とは、金属材料が腐食環境下で繰返し負荷を受けた場合、大気中の疲労強度よりも低い応力で破断する現象です。また腐食環境下では大気中でみられる疲労限が消失する等の特徴があり危険側に作用します。
腐食疲労試験では、腐食環境(海水,水道水,環境模擬水pH3~9程度)中で応力を負荷しながら疲労試験を行い、材料の特性を評価します。
腐食疲労試験の適用分野
- 鉄鋼材料、アルミ等
各種疲労試験の腐食環境仕様
- 各種疲労試験機(軸力・平面曲げ・回転曲げ)に対応
- 電気油圧サーボ疲労試験機:液中、液滴下、陰極チャージ
- 平面曲げ疲労試験機:液滴下
- 回転曲げ疲労試験機:液滴下
- 縦型ねじり疲労試験機は液中、液滴下、陰極チャージ
腐食疲労試験の事例
事例1;腐食環境下での応力腐食割れ(SCC)試験
人工海水中で引張応力2時間保持後除荷を繰返した試験例です。
試験片は切欠き付き丸棒試験片を使用しました。

- 試験機:電気油圧サーボ疲労試験機
- 溶液温度:25°C~28°C
- 試験速度:0.01Hz,応力保持2h
- 溶液:人口海水
- 採取データ:S-N曲線,SCC評価