硬さ試験
硬さ試験とは
硬さは材料表面の傷つきやすさ、摩耗されやすさに関する指標の一つで、特に金属材料においては熱処理や表面硬化処理による表面硬化の品質管理に必須の試験です。
硬さ試験にはブリネル、ロックウェル、ビッカースなどいくつかの種類があります。いずれの硬さもそれぞれ相関関係を持ち、かつ、材料の引張強さとも相関性を持つことが知られており、比較的簡易に鉄鋼材料の強度評価が可能です。
当社は高温ビッカース硬さ試験機を保有しており、高温での硬さ評価も可能です。
また、マイクロビッカース硬さ試験機による多点連続測定により、溶接部断面の溶金からHAZ(熱影響部)、母材に至る部分の硬さ分布を調査できます。
より微小なナノスケール領域や樹脂シートや薄板などの大荷重を負荷できないものについては、ナノインデンターで評価することができます。
硬さ試験の適用分野
- 建物や橋、プラントなどの構造物。船、飛行機、自動車、産業機械。その他あらゆる構造物、機械。主に金属材料。
公的規格
ブリネル
- JIS Z 2243 ブリネル硬さ試験−試験方法
- ASTM E10、 ISO6506-1
ロックウェル
- JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験-試験方法
- ASTM E18、 ISO6508-1
ビッカース
- JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験-試験方法