水素・アンモニア利用Hydrogen and Ammonia Utilization

水素・アンモニア利用

水素・アンモニアは燃焼時にCO2を排出しないことから、火力発電への適用は進められています。また燃料電池にも適用できる革新的なエネルギー源です。しかし、高圧の水素は材料を劣化させ、高圧のアンモニアは材料を腐食します。水素・アンモニアの適用が検討されている環境は、材料にとっては非常に過酷な環境となるため、適切な材料選定や材料開発が求められています。 当社は、2003年の高圧水素試験装置導入を皮切りに、カーボンニュートラル社会の実現に向け積極的に取り組んできました。さらにアンモニア関連試験装置を導入しました。これまでも、これからも、水素・アンモニア社会実現を支えていきます。

  • 高圧水素中の材料評価
    高圧水素中の材料評価
    水素社会の実現には、水素を安全に輸送保管するインフラ整備が不可欠です。輸送保管環境は高圧かつ幅広い温度領域の環境のため、その環境に応じた材料や構造システムが必要です。当社では実際の使用環境に近い高圧水素中での材料試験や耐圧試験に対応しています。
    高圧水素ガス中でのSSRT試験 高圧水素ガス中での曝露試験 拡散性水素分析
  • 液体アンモニア/アンモニア混焼ガスでの腐食評価
    液体アンモニア/アンモニア混焼ガスでの腐食評価
    アンモニアの利用にあたり、液体アンモニアの状態で輸送、保管する計画が進められています。そのため、液体アンモニア環境中で使用可能な材料選定が必要です。当社では、液体アンモニア環境中での耐食性評価試験(浸漬試験、電気化学測定)に対応します。
    火力発電所における石炭とアンモニアの混焼は、排出CO2量を削減する画期的な技術です。しかしアンモニア混焼がボイラ火炉やフライアッシュへ及ぼす影響は未知の分野です。そのため、操業トラブルを未然に回避するためにはそれらの影響を定量的に評価することが必要です。当社では、混焼を模擬した環境での腐食試験に対応します。
    高温アンモニアガス腐食試験 アンモニアSCC試験 電子線マイクロアナリシス(EPMA、FE-EPMA)
  • SOEC/SOFCのセパレータ耐久性評価
    SOEC/SOFCのセパレータ耐久性評価
    水素をつくるSOEC、水素から発電するSOFCは、水素社会において必要な技術開発です。当社では水素製造・発電の環境である空気極と燃料極の環境を再現し、主要技術であるセパレータの耐久性、シール性などの評価に対応しています。
    特殊複合環境試験 高温ビッカース硬さ試験 ラマン分光法 表面・界面物性解析装置(SAICAS)
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