原子力発電Nuclear Power
原子力発電は発電段階でCO2を全く排出しないため、カーボンニュートラル社会実現に向け有力な発電方法です。そのため原子力発電所の安全性確保と再稼働への動き、新型原子炉の開発が進められています。一方で、原子力発電所の経年化や使用済み燃料の再処理、放射性廃棄物の処分といった解決すべき課題が数多く残されています。
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- 軽水炉構造材料の腐食評価
- 軽水炉の安全性確保と再稼働に際し、軽水炉構造材料の安全性評価は非常に需要な課題です。当社では、圧力容器や蒸気発生管といった軽水炉構造材料全般に対しコールド腐食試験設備と試験実績を持ち、腐食試験を通して経年劣化や新型軽水炉の材料評価に対応しています。
- 高温/高圧容器(オートクレーブ)を用いた腐食試験 電気化学試験 応力腐食割れ試験 ミクロ組織観察
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- 燃料被覆管の総合評価
- 燃料被覆管はウラン燃料を収納するさや管の役割を果しており、ジルコニウム合金(ジルカロイ)が用いられています。当社では、燃料被覆管ジルカロイを総合的に評価できるコールド試験設備と技術を有し、長年にわたり豊富な実績とノウハウを蓄積しています。それら技術力を駆使し、強度、金属組織、耐食性などの総合評価に対応しています。
- 透過電子顕微鏡法(TEM),走査透過電子顕微鏡法(STEM) 電子線後方散乱回折法(EBSD) クリープ試験 高温/高圧容器(オートクレーブ)を用いた腐食試験
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- 地層処分環境での材料評価
- 放射性廃棄物は、地層処分する方向で進められています。地層処分は、放射性廃棄物を長期に渡り閉じ込めておく必要があり、オーバーパック材の健全性評価は非常に重要な課題です。当社では、地層処分環境(地下水模擬、微生物など)での材料評価に対応しています。
- 高温/高圧容器(オートクレーブ)を用いた腐食試験 電気化学試験 グロー放電質量分析法(GD-MS) ラマン分光法