多機能衝突試験(水平衝突)
多機能衝突試験(水平衝突)とは
動的試験は、材料特性の速度依存性や部材の圧潰挙動を評価する試験で、当社は高速引張試験機や落錘試験装置、多機能衝突試験機を取り扱っています。
多機能衝突試験(水平衝突)は油圧システムで得られる様々な試験条件(衝突エネルギー、変形モード)で、試験体にインパクターを当て、衝突現象を再現する試験です。実車での衝突形態に合わせ、水平方向に入力し、部材の衝突エネルギーの吸収特性や変形状況(変形モード、破断タイミング等)を観察します。
モデル試作品から実部品、モジュール単位での評価を様々な条件下で実施できるよう、治具を含めた試験のご提案をします。
多機能衝突試験機

多機能衝突試験機の主な仕様
項目 | 仕様 |
---|---|
方式 | 油圧・水平式 |
剛体壁寸法 | 約幅3m×高さ2m |
加速重量 | 30~3200kg |
速度範囲 | 2~100km/h |
速度精度 | ±0.5km/h以内 |
計測装置 | 高速度カメラ、ロードセル等 |
多機能衝突試験の特徴
- 水平打ち出し方式として、実車衝突に近い衝突形態を実現
- 高速度カメラ等による高精度な測定と衝突現象の分析が可能
多機能衝突試験の適用分野
■自動車分野(衝突安全性評価、衝撃吸収部材設計)
- 部材(単体、ASSY)の強度・衝撃吸収性能(ex. センターピラーの設計、 バッテリーユニット含むフロア構造設計、etc.)
- CAE結果の検証
- 衝撃荷重の分布把握(ex. 軽量化ターゲット(強度部材)の絞り込み、etc.)
■鉄道、船舶、建築・土木構造物
- 衝撃力の影響評価(ex. 連結器、水圧衝撃や地震衝撃の模擬、etc.)
- 衝撃吸収性能評価(ex. 排障器設計、衝撃吸収構造体設計、,etc.)
多機能衝突試験(水平衝突)の事例
円筒鋼管の高速圧潰試験
