異形鉄筋性能評価試験
異形鉄筋性能評価試験とは
機鉄筋の機械的性能は、降伏点や引張強度、伸び率などによって評価します。また、鉄筋の機械式継手の性能を証明するには、静的耐力の他に弾・塑性繰返し性能などの耐久性に係る試験が必要です。
当社は引張試験力2000kNの大容量試験機を有しており、D51までのJIS規格引張試験、土木・建築学会指針に準拠した継手性能評価試験に対応しております。
低サイクル疲労試験機の外観
異形鉄筋性能評価試験の適用分野
- 異形鉄筋:降伏応力,引張強さ,破断伸びなど
- 継手:引張強さ,縦方向剛性,伸び能力,すべり量など
異形鉄筋性能評価試験の原理
低サイクル疲労試験機を用いて,試験片に試験力(引張や圧縮)を加え,応力や伸びなどを計測することにより,各種特性値を採取し評価致します。
装置仕様
メーカー型式 | 油圧式EHF-ED300S(島津製作所製) |
試験力 | 引張2000kN,圧縮3000kN |
伸び計 | アームショルダー型手動伸び計(島津製作所製) |
サンプル仕様
試験片種類 | JIS2号,JIS14A号に準ずるもの |
試験片径 | φ25 ~ φ50(mm),D25 ~ D51程度 |
試験片長さ | 1,000 ~ 1,600(mm)程度 |
カプラー長さ(継手の場合) | 150 ~ 700(mm)程度 |
その他 | 試験片に曲がりが無き事 |
異形鉄筋性能評価試験の事例
事例1;異形鉄筋の引張試験
様々な形状の異形鉄筋の引張試験が可能であり,且つ,引張試験力が2000kNと大容量のため,D51まで※の試験が対応可能です。
※高強度鋼などで2000kNを超える可能性が有る場合は対応出来ない場合が御座います。
事例2;異形鉄筋機械式継手の評価試験
異形鉄筋機械式継手の一方向引張試験、一方向繰返し試験、弾・塑性域正負繰返し試験が対応可能です。試験結果より引張強さ,縦方向剛性,伸び能力,すべり量などを算出致します。
※土木学会「鉄筋定着・継手指針」などに準拠した試験が可能です。
公的規格
- JIS Z 2241(金属材料引張試験方法)
- JIS G 3112(鉄筋コンクリート用棒鋼)
参考技術情報
- 土木学会「鉄筋定着・継手指針」に準拠した試験
- 建築物の構造関係技術基準解説書に準拠した試験
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