残留応力のオンサイト測定
残留応力のオンサイト測定とは
残留応力測定は、機械部品や構造物の健全性評価、それらの破損原因調査などにおいて広く利用されています。弊社では、 X線回折法によって供用中の機械設備、構造物の残留応力をそれらの現場で測定(以下、オンサイト測定と称します)するサービスを提供しています。
測定対象にX線を照射することによって発生する結晶格子からのX線回折現象により、残留応力による格子間隔の変化を捉え、直接的に残留応力値を求める方法です。
残留応力のオンサイト測定装置

残留応力のオンサイト測定の特徴
- (1)測定対象表面層(X線の浸入深さまで)の残留応力を測定可能です。
- (2)非破壊検査方法です。
- (3)粗大結晶粒や集合組織があると測定が困難な場合があります。
残留応力のオンサイト測定の適用分野
分野 | 対象 |
---|---|
建築・土木 | 鉄骨構造部、橋梁溶接部 |
機械・設備 | 風力発電設備、製鉄設備、水力発電設備、クレーン部材、建設機械部品、自動車部品、 |
造船 | 船倉溶接部 |
測定部位 | 目的 |
---|---|
溶接部近傍 | 亀裂発生原因調査、疲労特性改善効果の確認 |
機械加工面 | 変形原因調査、塑性加工状態調査、破損原因調査 |
熱処理部 | 応力除去確認 |
残留応力のオンサイト測定の事例
鋼管内面の残留応力測定例
