熱交換チューブの内厚測定 (IRIS)
内面回転水浸超音波探傷測定とは
内面超音波探傷システムIRIS(Internal Rotary Inspection System)を利用し、プラントで使用する熱交換器の胴体部(シェル)に収められた伝熱管の肉厚を測定します。
管に挿入した探触子が回転することで肉厚の全周・全長を連続的に探傷できます。また周方向展開図によって内外面減肉を判別し、全長測定チャートでは減肉状況を色別して、視覚により最小肉厚部位を検知することができます。
内面回転水浸超音波探傷装置(IRIS)の外観
熱交換器チューブの内厚測定の適用分野
- 品質調査および保守検査による補修の有無
- 対象物の残存寿命の指針
IRISプローブの構造と原理
プローブの先端に取付たミラーに超音波が反射し、管内面と外面の信号をキャッチすることで肉厚値を正確に精度良く測定。また、水圧にて高速回転するタービンのプローブを一定速度で引き抜くことにより、全周・全長のデータを連続的に得ることが可能
装置仕様
名 称 | 内面回転水浸超音波探傷法(IRIS) |
対象材質 | 磁性材・非磁性材いずれも可能 |
内 径 | 9.4mm~41.9mm |
肉 厚 | 0.8mm~5.0mm |
測定精度 | 2.0mmΦ以上 |
周波数 | 10MHz,15MHz,20MHz |
プローブ長さ | 20m |
熱交換器チューブの内厚測定の事例
事例1;熱交換器チューブの超音波肉厚測定
事例2;熱交換器チューブ肉厚測定結果
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