フェイズドアレイ超音波探傷
フェイズドアレイ超音波探傷とは
フェーズドアレイ超音波探傷の適用分野
- 各種材料(鋼、ステンレス、アルミニウム、鋳物、複合材料など)
- 製鉄設備、発電設備、各種構造物、機械部品、溶接部
フェーズドアレイ超音波探傷の特徴
フェーズドアレイ超音波探傷の原理
従来UTでは通常1個の振動子で超音波の送受信を行いますが、フェーズドアレイ
超音波探傷では探触子が複数の素子から構成され、各素子に印加する送信パルスのタイミングを制御することで、任意の方向にビームをステアリングさせたり、任意の深さにビームを集束させたりすることが可能です。基本的なビーム走査方法は以下の2種類です。
1)リニアスキャン
アレイ探触子の全素子のうち、1回に複数の素子(例えば8素子)を駆動しながら、ビームを順次走査する方法です。
2)セクタースキャン
アレイ探触子の各素子に印加する送信パルスの時間を制御することにより、ビームを形成し順次角度を変化させながら扇状に走査する方法です。
装置仕様
- ビーム走査:リニアスキャン、セクタースキャン
- 超音波周波数:2~10MHz
- 素子数:16~64素子
(対象により最適なフェーズドアレイUT装置、アレイ探触子を選択します) - エンコーダーの使用により連続データ取得も可能です
参考技術資料
関連する技術
- 高温炉内観察(高温カメラ)
- 塗膜劣化診断
- 残留応力のオンサイト測定
- 鋼管柱(パンザマスト等)検査
- インデンテーション法によるオンサイト材料特性評価
- 超音波自動探傷による微小きずの検出
- 熱交換チューブの内厚測定 (IRIS)
- 配管詰まり診断 スケールチェッカー
- オンサイト材質調査
- ドローンを利用した設備点検
- コンクリート劣化診断
- 開口合成UT
- TOFD法によるき裂指示高さの測定
- 鉄筋探査(コンクリート構造物の鉄筋配置の調査)
- 非破壊検査(NDI)・計測サービス