オンサイト材質調査
オンサイト材質調査とは
オンサイト材質調査は、構造物から試験片を切り出すことなく、現場で適用できるポータブル装置を用い、オンサイトで成分分析、硬さ測定、残留応力等の調査手法となります。異材判別、鋼種判別、材質劣化判定等のオンサイト材質判定サービスを提供しています。
オンサイト材質調査の適用分野
- 圧力容器、熱交換器、建築鉄骨等の各種部材に、仕様書通りの材質が使用されているかを確認できます。
- 各種鉄鋼製品の出荷前材質検査、受入材質検査に使用できます。スクラップの成分分析に使用できます。
1.発光分光分析
- 各種プラント、鉄鋼、ステンレス、アルミ、チタン、スクラップ等を現場でそのままの状態で成分分析できます。
- 炭素量の測定が可能です。
- 発光痕が残ります。
装置
携帯型発光分光分析装置 PMIーMASTER PRO
2.蛍光X線分析
- 測定対象表面に一次X線を照射し、表面に存在する元素が放射する特性X線(二次X線)の波長(エネルギー)と強度を検出・分析することによって、対象物の組成を分析します。
- 検出器には卓上型蛍光X線分析装置で用いられている高感度のSDD(Silicon Drift Detector)を用いているので、ヘリウムガスを装置に送り込み、測定面と検出器間の空気層による蛍光X線の減衰を防ぐことで、Mg、Al、Si、S、Cl、Ca等の軽元素の測定も可能です。
- セラミックス、コンクリート等の分析もできます。
3.硬さ測定
現場で簡単に測定できます。低荷重(Kgf)で測定可能です。
鋼材の溶接部や製品の材質判定に使用できます。
鉄鋼材料の表面焼入れ、焼鈍の評価に使用できます。
装置
エコーチップ3、または、MC-10
参考技術資料
関連する技術
- 高温炉内観察(高温カメラ)
- 塗膜劣化診断
- 残留応力のオンサイト測定
- 鋼管柱(パンザマスト等)検査
- インデンテーション法によるオンサイト材料特性評価
- 超音波自動探傷による微小きずの検出
- 熱交換チューブの内厚測定 (IRIS)
- 配管詰まり診断 スケールチェッカー
- ドローンを利用した設備点検
- コンクリート劣化診断
- フェイズドアレイ超音波探傷
- 開口合成UT
- TOFD法によるき裂指示高さの測定
- 鉄筋探査(コンクリート構造物の鉄筋配置の調査)
- 非破壊検査(NDI)・計測サービス