特殊複合環境試験
特殊複合環境試験とは
金属材料を隔壁として異なるガス環境に曝露できる装置です。この試験機では、片方に加湿した水素を流しながら、他方に空気を供給できます。直接ガスは混じり合うことはありません。過酷な高温環境で複合的な腐食を模擬することが可能です。
特殊複合環境試験装置の外観
特殊複合環境試験の適用分野
- 高温部材
- 燃料電池
特殊複合環境試験の原理
図(単純環境と複合環境のイメージ)に示す通り、試験片の表裏を異なる環境に置くと、ガスの濃度差が生じます。水素のように金属との親和性が大きいガスが片方にあった場合、金属を介して水素が他方側に流れやすくなり、他方側の腐食が促進されるような現象がみられることがあります。
装置の概略図
単純環境と複合環境のイメージ
複合環境による腐食促進のイメージ図
装置仕様
- 温度 :300 ~ 800°C
- 圧力 :大気圧
- 供給可能ガス :H2O, H2, Ar, Air
サンプル仕様
- 円盤板状(φ25mm×T1mm等)
参考技術資料
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水腐食
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