水蒸気酸化試験
水蒸気酸化試験とは
水蒸気酸化試験は、ボイラ水環境等を想定した環境で行う高温の水蒸気下酸化試験です。各種ボイラ水環境に対応可能です。溶存酸素はppbオーダー制御できます。水は循環式を採用しており、長期期間(数千~数万時間可能)連続の曝露が可能です。
水蒸気酸化試験機の外観
水蒸気酸化試験の適用分野
- ボイラ管
- 高温部材
水蒸気酸化試験の原理
水質を所定の条件に調整したタンクからポンプで蒸発器に水を送り込み、水を水蒸気に変換します。水蒸気は均熱帯に設置されたサンプルに向かって流れ、セルを出た後は凝縮して元の水タンクに戻ります。水蒸気は一般的に空気などに比べて金属を酸化させやすい傾向があります。酸化後の試験片の重量変化またはスケール厚さを評価し、耐酸化性の優劣を比較します。
装置仕様
- 温度 :300 ~ 800°C
- 圧力 :大気圧
- 供給可能ガス :H2O
- 溶存酸素 :50~200ppbまたは5ppb>
- 昇温速度 :約300°C/h
- 降温速度 :約40°C/h
【装置の概略図】
サンプル仕様
- ・板状等(W20mm×L25mm×T2mmやW13mm×L35mm×T2mm等)
・上記板状で吊り下げ型の場合、最大で同時40枚程度
※試験片形状は枚数は都度ご相談ください
サンプルの形状例
試験機への導入例
参考技術資料
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