高温アンモニアガス腐食試験
高温アンモニアガス腐食試験とは
高温アンモニアガス腐食試験では、微粉炭焚き火力発電設備でのアンモニア混焼、アンモニア専焼のボイラ内燃焼環境を再現することで、ボイラーチューブなど火炉部材への影響把握が可能です。
熱力学計算より算出した燃焼ガス組成を用いて、石炭火力発電ボイラ内の石炭・アンモニア燃焼環境を再現可能です。一例として付着灰を塗布することにより高温腐食の影響が把握でき、材料問題の系統的調査ができます。また、クリンカーへのアンモニアの影響も把握可能です。
高温アンモニアガス腐食試験装置の概略図
模擬環境例
- 火力ボイラ雰囲気 ➣ NH3、SO2、H2S、NO添加、H2/H2O 等々
- ごみ焼却炉雰囲気 ➣ Cl2含有環境
- 浸炭雰囲気 ➣ CO/CO2や炭化水素(C4H10)含有環境 等々
- SO2含有雰囲気(事業用ボイラなど)➣SO2-O2-CO2-N2
- 燃焼灰等の付着による腐食(溶融塩腐食)
*試験ガスの組成はご相談ください。
装置仕様
最高温度 | 1000°C |
均熱帯長さ | 200mm (※1000°C時) |
炉心管内径 | 100mm |
炉心管材質 | 石英もしくは金属 |
標準ガス流量 | 1.0NL/min |
水蒸気導入量 | 最大30% |
サンプル仕様
標準試料形状:約15mm×15mm×2mm
参考技術資料
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水素環境
アンモニア腐食
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現地調査
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