遅れ破壊特性評価(塩酸浸漬)
遅れ破壊特性評価(塩酸浸漬)とは
遅れ破壊特性評価(塩酸浸漬試験)は、水素の侵入量を早めることによる遅れ破壊の促進試験です。評価サンプルを塩酸溶液に所定時間浸漬させ、遅れ破壊の発生有無を評価することが出来ます。
塩酸浸漬試験設備
遅れ破壊特性評価(塩酸浸漬)の適用分野(用途)
- 自動車メーカーおよび自動車部品メーカー
遅れ破壊特性評価(塩酸浸漬)の原理
塩酸濃度(pH、規定度)や比液量、浸漬時間を変えることで、評価サンプルへの水素の侵入条件を変え、遅れ破壊特性の評価(割れ発生の有無)を行います。
装置仕様
浸漬槽 MAXサイズの浸漬槽 |
底面積内寸 | 1687×787mm |
開口部内寸 | 1805×905mm | |
内寸高さ | 555mm | |
試験温度 | 常温 | |
*評価サンプルの形状・数量によって浸漬槽サイズは変更します。 |
サンプル仕様
試験可能な評価サンプル例を下記に示します。
- 高張力鋼板
- プレス成形品
- 溶接品(スポット溶接等)
- 打ち抜き、曲げ加工品
※評価サンプル形状および数量は都度ご相談ください。
遅れ破壊特性評価(塩酸浸漬)の事例
事例1;自動車部品の遅れ破壊特性評価
成型後のピラーを塩酸浸漬試験を実施し、割れ発生有無の評価が出来ます。
※試験内容は各社の技術標準・試験仕様に基づき対応しますのでご相談下さい。
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