高温繰り返し酸化試験
高温繰り返し酸化試験とは
高温繰り返し酸化試験とは、材料の温度を急速昇降温(温度サイクル)することができる試験装置を用い、各種高温部の立上げ、立下げのような、温度サイクルを伴う材料が受ける酸化の影響を評価する試験です。
高温酸化により生じた酸化スケールは、健全な母材を更なる酸化から守る役目がありますが、温度サイクルによって酸化スケールが破壊されることがあります。これによって母材の酸化が急激に生じることがあります。試験後のサンプルは重量増加や減少、スケールの厚さ等を評価することで、材料の耐酸化性の優劣を比較します。
高温繰り返し酸化試験機
装置の概略図
高温繰り返し酸化試験の適用分野
- 高温部材
装置仕様
- 温度 :300 ~ 1400°C
- 圧力 :大気圧
- ガス雰囲気 :空気
- 昇温速度 :約200°C/min(材料の材質や大きさにより変化)
- 降温速度 :約100°C/min(材料の材質や大きさにより変化)
サンプル仕様
- 板状等(W20mm×L25mm×T2mmやW13mm×L35mm×T2mm等)
- サンプル数は最大で同時10枚程度
※試験片形状は枚数は都度ご相談ください
サンプルの形状例
関連する技術
関連する分類
水腐食
大気環境
ガス腐食
水素環境
アンモニア腐食
耐候性
現地調査
微生物腐食