エプスタイン測定

エプスタイン測定とは

エプスタイン測定は電磁鋼板の最も基本的な磁気測定方法であり、商取引の際の磁気特性はこの方法で測定されます。30x280~300mmサイズの短冊状の試料を板厚に応じて規定枚数準備して、測定枠に井桁状に組み込んで測定を行います。測定データの信頼性、安定性は高いですが、総重量約500gの大量の試料を準備する必要があります。直流、交流での(20kHzまで)測定が可能です。

エプスタイン測定枠(商用周波数)


エプスタイン測定枠(商用周波数)

エプスタイン測定の適用分野(用途)

エプスタイン測定の原理

試料を励磁するための励磁巻線(一次巻線)と磁化を検出するための検出巻線(二次巻線)を施したエプスタイン測定枠に、数十枚の電磁鋼板の試料を挿入して井桁状に組んだ閉じた磁気回路(閉磁路)を構成します。励磁巻線に流す電流値から磁界強度を、検出巻線に誘起される電圧から試料の磁化(磁束密度)を測定して、これらの積算から鉄損を測定します。

測定枠仕様

商用周波数測定枠

周波数:50Hz~400Hz

内周寸法 220mm
外周寸法 280mm
巻線 一次巻線 700ターン
二次巻線 700ターン

中間周波測定枠

周波数:400Hz~10kHz

内周寸法 220mm
外周寸法 280mm
巻線 一次巻線 200ターン
二次巻線 200ターン

サンプル仕様

サイズ 30mm幅(±0.2mm)×280~320mm長さ(±0.5mm)
商用周波数測定枠 試料枚数 0.50mm厚 16枚
0.35mm厚 24枚
0.30~0.27mm厚 28枚
0.23~0.20mm厚 36枚
中間周波測定枠 試料枚数 0.50mm厚 12枚
0.35~0.20mm厚 16枚

公的規格

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