熱伝達測定
熱伝達率測定とは
熱伝達率測定とは、低温の流体が高温の固体壁に沿って流れると固体壁から流体へ熱が移動しますが、この様な流れを伴った流体と固体の間の熱の移動は熱伝達と呼ばれ、その測定手法となります。
固体内での熱の移動である熱伝導とは異なった特性を示し、近年電気自動車の普及に伴い、バッテリーの航続距離、長寿命化のためのサーマルマネジメントが着目されています。
当社では、自作装置を作製して実装前の材料開発段階や、試作段階でのシステムの熱伝達率測定により、お客様のサーマルマネジメント開発支援に取り組んでいます。
熱伝達率測定の特徴と原理
- 入熱量Q2と抜熱量Q1の熱収支を取りながら、熱伝達率を測定が可能です。
- 比較的小さい試料準備(□90mm×150mm)で測定ができ、試料プレートの表面形状を変化させる等で、冷却水の流れと熱伝達率の関係を実験的に見積もる事が出来ます。
<熱伝達係数算出>
熱伝達率測定の事例
事例1;作動流体に水とLLC(自動車用クーラント)を用いた場合の熱伝達係数測定
< LLCの物性値>
比熱:3345J/kg・°C 動粘係数:3.8×10-6m2/s
<測定結果>
・作動流体2種類についてRe(レイノルズ数)と熱伝達係数をプロットしました。
・熱伝達係数は、作動流体の種類に寄らず、流量では無く、Reと相関がある結果となりました。
関連する技術
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