粉体・焼結体特性

粉体とは多数の固体粒子の集合体で、個々の粒子間には何らかの相互作用力が働いています。粉体は、食品,化学,医薬他の様々な工場において、原料,中間製品,製品として存在し日常生活に密接に係わっています。流体とも固体とも異なる独特な挙動を示すことがあり、それらを把握するには粉体の物性を評価することが重要です。

試験・分析項目一覧

粉体物性は構成粒子の基礎的な一次物性と、粒子集合体としての二次物性に分けられます。青文字表記の項目には詳細解説コンテンツがありますので、ご参照ください。

一次物性

測定内容 概要 測定手法
粒度分布測定 ナノオーダーの超微粒子からミリオーダーの粒子径を測定 ふるい分け法
レーザー回折・散乱法
動的光散乱法
形状、表面観察 粒の形状や細孔構造を画像から直接観察 SEM
デジタルマイクロスコープ 等
密度(比重)測定 真密度 ゲーリュサック型比重瓶法
見掛け密度 ルシャテリエ比重瓶法
液中ひょう量法
気体置換法
液浸法(簡易法
かさ密度 容器法
漏斗法
幾何学的測定法
比表面積測定 細孔内表面積を含む全表面積や外部表面積の測定 ガス吸着法
ブレーン法
細孔分布測定 細孔径の分布、全細孔容積、気孔率の測定 ガス吸着法
水銀圧入法
粉砕性評価 石炭及びコークスの粉砕性を測定 ハードグローブ粉砕性指数(HGI)測定
溶融特性温度測定 約100°C~1650°Cまでの灰の軟化点、融点、溶流点の測定 溶融特性温度測定法

二次物性

測定内容 概要 測定手法
分散・凝集測定 凝集度・分散度・均一度
ゼータ電位
マルチテスター
ふるい分け法
ゼータ電位測定
充填性評価
流動性・噴流性評価
ゆるめかさ密度
固めかさ密度(タップ密度)
安息角、崩壊角、スパチュラ角
漏斗法
マルチテスター
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