磁気特性(振動試料型磁力計/VSM)
VSM;Vibrating Sample Magnetometer
磁気特性・振動試料型磁力計(VSM)とは
電磁石で印加した強力な磁場中で(1.2MA/m程度まで)小さな試料に発生した磁極を振動させて、磁極量に比例した信号を検出する装置です。強磁性体の飽和磁束密度や非磁性体の透磁率等の評価が可能です。また800°Cまでの高温での測定が可能ですので、強磁性体のキュリー点(強磁性-非磁性遷移温度)の測定ができます。
振動試料型磁力計(VSM)

VSM(振動試料型磁力計)の用途
- 強磁性体の飽和磁気分極、キュリー点の測定
- 非磁性体の透磁率の測定
VSM(振動試料型磁力計)の原理
電磁石で印加した強力な磁場中(1.2MA/m程度まで)で試料を高速振動させます。試料に発生した磁極量に比例した誘起起電力信号を検出コイルで測定します。検出信号強度を既知の磁極量のNi標準試料を用いて較正します。また電磁石による磁界強度はホール素子によって測定します。
サンプル仕様
7mm角×1mm厚程度のサイズのサンプルまで測定可能