燃料・危険物の特性評価
燃料・危険物の特性評価とは
石炭、石油製品、バイオマス、焼却施設に持ち込まれるごみ質などの物性測定及び成分分析を行うことで、燃料としての品質確認や燃焼時における環境負荷の指標を得ることができます。また、危険物として、判定のための物性値も得ることができます。
引火点測定装置(クリーブランド開放式)
対象試料と試験項目
(1)石炭、廃棄物固形化燃料(RDF、RPF)などの試験項目
- 水分、灰分、可燃分(三成分)
- 揮発分
- 固定炭素
- 粉砕性試験
- ボタン指数
- 発熱量(総発熱量、真発熱量)※高位発熱量、低位発熱量とも呼ばれます。
- 元素分析(C,H,N,S,Cl等)
- 灰、あるいは灰化試料中の各元素分析
- 粒度分布(篩法、あるいはレーザー回折法)
- 灰の溶融性試験(酸化性及び還元性)
(2)有機製品・石油製品の試験項目
- 水分(蒸留法、カールフィッシャー電量滴定法)、灰分
- 残留炭素
- 発熱量
- 粘度、動粘度
- 色相(ASTM色)
- 引火点(ペンスキーマルテンス密閉式、クリーブランド開放式、タグ密閉式、
セタ密閉式の各種測定装置、方法による) - 各元素分析、有機成分分析
- 体積抵抗率
- 比重および密度
- 劣化診断(フルフラール、破壊電圧、油中ガス、全酸価)
(3)消防法危険物第2類(可燃性固体)の試験項目
- 小ガス炎着火試験
- 粒度
- 引火点(セタ密閉式)
- 融点
(4)消防法危険物第4類(引火性液体)の試験項目
- 引火点(タグ密閉式、クリーブランド開放式、セタ密閉式)
- 液状確認
- 動粘度
- 燃焼点
主な測定装置
- コンラドソン残留炭素測定装置
- 自動発熱量測定装置
- C, H, N元素分析装置
- 全塩素・硫黄分析装置
- 動粘度測定装置
- 自動引火点測定装置
ペンスキーマルテンス密閉式
クリーブランド開放式
タグ密閉式
セタ密閉式 - ガスクロマトグラフ装置
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