アスベスト分析

石綿障害予防規則施行に伴い、建築物などの解体又は改修作業を行うときは、あらかじめ、当該建築物について、アスベストの使用の有無を調査しなければなりません。当社では、建築物(焼却施設など)の事前調査から、採取、分析に至るまでアスベストに関する調査をサポートします。

2022年4月1日から、石綿の事前調査結果の報告制度が始まっています。

建築物などの解体・改修工事を行う施工業者(元請け事業者)は、該当する工事で石綿含有有無の事前調査結果を労働基準監督署に報告することが義務づけられています。その報告は、環境省が所管する大気汚染防止法に基づき、地方公共団体にも行う必要があります。

※事前調査については、建築物石綿含有建材調査者または日本アスベスト調査診断協会の登録者が行う必要があります。

石綿の事前調査、採取、分析の流れ


※労働基準監督署、自治体への報告は施工業者様で実施となります。

アスベストの分析方法(JIS)

アスベスト調査・分析の事例

X線回折法による天然鉱物(タルク)中のアスベスト分析例

工業的に利用されるタルク、セピオライト、バーミキュライトなどの天然鉱物には不純物としてアスベストが含まれている場合があります。したがって、これらを利用した市販品にもアスベストが含まれているおそれがあります。

天然鉱物(タルク)のアスベスト分析は、タルク自体が複雑なX線回折パターンを持っていることから、タルクの成分がアスベストの回折ピークと重ならない事を十分に確認する必要性があります。

アスベスト(石綿)6種類

タルク中にアスベスト(トレモライト)を含有している試料の分析チャート

タルク中にアスベスト(クリソタイル)を含有している試料の分析チャート

この分析チャートでは、アスベスト(クリソタイル)のピーク右肩にタルク由来のクロライトが検出されています。アスベストと試料のピーク重畳が在る場合は、分析条件の選定を含め、正しく評価する技術が必要になります。

アスベスト分析に使用する分析装置;X線回折装置(XRD)


X線回折装置(XRD)の外観
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