高温・高圧環境での電気化学試験(オートクレーブ装置を用いた電気化学試験)

KNM-2201

1.特長

オートクレーブ装置を用いた高温・高圧環境下(CO2, H2Sを含む環境)において、金属材料の電気化学測定が実施可能です。アノード, カソード分極曲線測定、隙間腐食時の再不働態化電位測定、腐食電位測定等を実施しております。実施例としてSUS304のアノード分極曲線測定、EPR試験結果を示しています。
記載以外の試験条件についても是非ご相談ください。

1)硫化水素(H2S)・二酸化炭素(CO2)・窒素(N2)ガスを用いた高温・高圧環境下での電気化学試験が可能
2)容器材質にハステロイを使用しているため、様々な液種での試験が可能

応力腐食割れ試験についての技術解説はこちらから
高温/高圧容器(オートクレーブ)を用いた腐食試験の技術解説はこちらから
電気化学試験に関する技術解説はこちらから

2.オートクレーブ装置仕様

  仕様
温度範囲 常温~180°C(±3°C)
圧力範囲 常圧~0.8MPa
各試験ガス
最大吹込み
分圧*1
H2S 0.8MPa
CO2 0.8MPa
N2 0.8MPa
窯内寸法(mm) 容器(約1L):直径φ100×高さ140
参照電極 Ag/AgCl(飽和KCl)
電気化学装置 北斗電工製HZ-5000

*1;記載以外の試験ガスを使用されたい場合はご相談願います。

オートクレーブ電気化学装置外観
オートクレーブ電気化学装置外観

3.試験例

  自然電位・アノード分極曲線測定 電気化学的再活性化(EPR)試験
試験目的 使用環境における金属材料の腐食特性を電位-電流曲線から得ます。その材料が当該環境で使用可能かの指針になります。
*長期間の腐食試験を実施する前等、試験条件の選定に用いることができます。
ステンレス材の鋭敏化度を計測する試験。
電位を貴な方向に掃引し、材料が不働態域に到達した後、活性域へ逆掃引します。クロム欠乏層部が存在すると、不働態皮膜が弱いため、逆掃引時にも溶解に伴う電流が発生します。掃引時の最大電流と、逆掃引時の最大電流の比が鋭敏化度の指標となります。
試験例 自然電位・アノード分極曲線測定 電気化学的再活性化(EPR)試験

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