各種電気特性測定の紹介

電気特性測定とは

電子機能部品を構成する材料が品質的に満足のいく特性を持っているか?を調べるには、まず材料の電気特性を評価する必要があります。当社で対応できる各種電気特性(インピーダンス、絶縁性、耐電圧)試験をご紹介します。お客様の開発・品質保証のご要望に合った測定手法をご提案いたします。

1.高温電気抵抗測定(4端子法)

試験片の両端に電流端子を接続し、一定の電流(I)を流した際の電圧降下量(ΔV)を電流端子間に接続した電圧端子にて計測します。
電気抵抗率(ρ)はオームの法則により求まる電気抵抗(R)と試料形状より算出します。


高温電気抵抗測定(アルバック理工製 TER-2000RH型)

高温電気抵抗測定(4端子法)の事例

オーステナイト系ステンレス鋼の温度による電気抵抗率の変化測定例


電気抵抗率の温度による変化(オーステナイト系ステンレス鋼)

2.LCRメータによる誘電特性測定

試料に電流、電圧を印加し、測定周波数におけるインピーダンス(Z)を測定します。パラメータとして、インダクタンス(L)、レジスタンス(R)、キャパシタンス(C)に加え、誘電損失(tanδ)、アドミッタンス(Y)など算出可能です。専用治具を用いて測定する方法以外に、お客様仕様に合わせた測定手法を提案いたします。


LCRメータ(アジレントテクノロジー製 E4980A)

設備仕様:

LCRメータによる誘電特性測定の事例

セラミックス材の比誘電率測定例


比誘電率に周波数依存性があることが測定結果に現れています。

3.ハイレジスタンスメータ(高抵抗測定器)

電子部品の絶縁性が保てていることを抵抗値で評価したい、機能部品の絶縁性を抵抗値で評価したいときなど、高い抵抗値を測定する際にご利用いただく計測装置です。


ハイレジスタンスメータ(アジレントテクノロジー製 E4339B)

設備仕様:

4.ミリオームメータ(低抵抗測定器)

電子部品の導電性が保てていることを抵抗値で評価したい、導電材の導電性を抵抗値で評価したいときなど、低い抵抗値を測定する際にご利用いただく計測装置です。


ミリオームメータ(アジレントテクノロジー製 E4338B)

設備仕様:

5.耐電圧測定器

直流、交流電圧を発生させ、試料の耐電圧性を評価する装置です。電子部品の絶縁耐性や絶縁機能材の性能評価にご利用いただけます。


耐電圧測定器(菊水電子工業製 TOS-5101)

設備仕様:

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