リチウムイオン電池の電池試作評価
二次電池構成部材の性能を評価するために、小型電池を試作し電池性能として部材性能を評価します。簡易評価用電池(正極、負極、他個別部材のみを評価するハーフセル)、正極と負極を持つ簡易評価用電池(フルセル)を試作し、充放電試験や電気化学試験により性能を評価します。
試験後の電池は電池解体調査により個別部材を大気非暴露でサンプリングし、各種分析や解析に供し、電池性能と部材の相関を調査します。
試作電池の例(コイン電池/SUS製加圧セル/ラミネートセル)
電池試作のフロー
御提供いただいた原料もしくはご要望の条件にて、電池試作を実施します。
1) スラリー作製 2) 塗布 3) 乾燥 4) プレス 5) セル組立
液系LIB、全固体LIB(硫化物など)の試作が可能です。
電池試作用グローブボックス
グローブボックスは内部を不活性ガスで充填されており、酸素濃度 1 ppm以下、露点温度-80°C以下に保たれています。
これによって、通常の大気環境ではすぐに反応してしまう金属リチウム(Li)や電解液の取り扱いが可能となります。
当社ではグローブボックス内で電池の試作を実施しますので、ご提供いただいた試料を劣化させることなく電池試作が可能です。
リチウムイオン電池材料に係る技術的課題
リチウムイオン電池の電池試作評価の事例
事例1;ラミネートセル試作(液系LIB、2極ラミセル、3極ラミセル)
活物質、導電助剤、バインダー(結着剤)などの電池材料や、塗工済みの電極をご提供頂ければ、ラミネートセルの試作と充放電評価実施いたします。小型ラミネートセルでの電池材料の性能調査、腐食分析が可能です。
●作製可能サイズ;標準電極サイズ □30×30mm、最大□50x50mm
事例2;電池性能評価(充放電試験)
高性能充放電装置や、万が一セルが破裂した場合にも対応できる防爆型の恒温槽を用いて、
安全にLIBの充放電評価を行うことができます。
試験条件
試験可能なセル電圧、電流値は下表の通り。
- 試験温度; -40~100°C
- 硫化物系全固体電池の充放電試験に対応可能。
用途 | 形状 | 電源 | 性能 | |
---|---|---|---|---|
電圧 (V) | 最大 電流値(A) | 電池容量 (Ah) | ||
研究開発 | コインセル (10mmφ) | 0~5 | 1 | 0.01 |
ラミネートセル (50mm角) | 0~5 | 5 | 0.5 | |
単セル | 円筒セル | 0~5 | 5 | 1 |
角型セル (小型民生用) | 0~5 | 10 | 5 | |
角型セル (大型車載用) | 0~5 | 100 | 100 | |
組電池 | 電池パック | 0~50 | 400 | |
蓄電池システム | 0~300 | |||
車載用電池 | 30000 |