スーパーキセノンウェザーメーターによる促進耐候性試験

HRM-1909

1.概要

耐候性試験とは、太陽光・温度・湿度・降雨などの自然環境下で使用、またはさらされる場合に発生する退色、塗装剥離、割れなどの劣化に対する抵抗性を評価する試験です。耐候性を求める場合、屋外暴露試験は結果が出るまで⻑い時間がかかります。 そこで人工光源を用いた促進耐候性試験が行われます。

促進耐候性試験とは、太陽光・温度・湿度・降雨などの屋内外の条件を人工的に再現し、劣化を促進させ、いち早く製品・材料の寿命を予測することを目的としています。

サンシャインウェザーメーターに関する技術紹介はこちらから
超促進対候性試験(メタルウェザー)に関する技術紹介はこちらから

2.スーパーキセノンウェザーメーターの特徴

◆人工光源キセノンランプを使用
(太陽光の紫外・可視部の分光放射照度分布が極めて近似した光源)
◆太陽光に近似した人工光を照射、断続した水の噴霧
◆自然界では⻑時間要する試験を、超促進で短時間で耐候性・耐光性試験が可能
◆屋外暴露との相関に優れ、各界で最も広く使用されています
◆本体用受光器(EC)で受光し、希望の放射照度になるように電力をコントロール
◆ブラックパネル温度(BPT)・試験槽乾球温度で温度コントロール

スーパーキセノンウェザーメーターの特徴

3.装置仕様

機種 スガ試験機株式会社製
スーパーキセノンウェザーメーター SX75
測定光源 水冷式7.5 kWキセノンアークランプ
放射照度 60 W/m2 〜180 W/m2 (300 nm〜400 nm)
測定距離 光源中心から測定基準面まで290 mm及び324 mm
試料回転枠 回転数・・・ 2 rpm
湿度範囲 湿度30%RH〜95%RH(±5 %RH)
温度制御 (i) 試験槽乾球温度(単独制御) 20°C〜80°C(±1°C)
(ii)ブラックパネル温度(単独制御) 50 °C〜95°C(±1°C)
(iii)試験槽乾球温度&ブラックパネル温度の同時制御(SAE規格準拠)
試料枚数 70 mm×150 mmの平板で最大51枚

2台体制となりました。試料形状、試験片加工、試験条件等はご相談下さい!

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