リチウムイオン電池の熱分析・評価に関するコンテンツを公開しました。
2025.10.17技術情報
リチウムイオン電池の熱安定性評価(熱分析の適用)とは
リチウムイオン電池の正極材では、充電・放電中の化学反応による発熱/吸熱で温度が変化し、電池の熱安定性も変化します。一般的に、初期状態でのこの熱安定性は良好ですが、劣化が進むと充電/放電状態で共に熱安定性が悪くなります。発熱の有無を確認することによって正極材の劣化度合を評価することができ、これを熱的安定性の評価と言います。
正極材の劣化度合を直接検出する熱分析手法としてDSC(示差走査熱量計)が使われます。また、TG-DTA/MS(熱重量―示差熱/質量分析計)を用いると、熱反応時の重量変化を確認するだけではなく、同時に発生する微量ガスの成分分析も可能となります。これら複数の分析を併用する事で、リチウムイオン電池の熱安定性と現象を把握する事ができます。
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