材料接合部の評価
材料接合部の評価とは
鉄鋼、非鉄、樹脂など様々な素材は、溶接、接合により、『もの』として組み立てられ、その機能を発揮し、使われています。この組立てには、素材の特性、部品の形状、必要な性能、作り易さなどを踏まえ、様々な溶接・接合法が用いられています。当社では、鋼板、鋼管の溶接を通して蓄積した経験とノウハウにより、各種鋼材、非鉄金属(Al、Cu...)、樹脂、異種材接合など、広範囲な材料の溶接継手・部材の性能評価(強度・組織...)に加え、溶接・接合条件の探索・最適化、継手・部材の試作、非破壊試験など、幅広く、お客様の溶接・接合技術を支援いたします
各種溶接・接合法とご支援内容
溶接・接合法 | 対応可能範囲 | |||
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条件探索・最適化 | 試作 | 評価 | ||
溶接 (溶融接合) |
スポット溶接 (抵抗溶接) |
★ | ★ | ★ |
アーク溶接 | ★ | ★ | ★ | |
レーザ溶接 | ★ | ★ | ★ | |
融接 | ろう付け | ★ | ★ | |
はんだ付け | ★ | ★ | ||
固相接合 | 拡散接合 | ★ | ★ | |
摩擦接合 | ★ | ★ | ||
圧延接合 | ★ | ★ | ||
超音波接合 | ★ | |||
機械接合 | ボルト・リベット系 | ★ | ||
クリンチ系 | ★ | |||
接着 | 接着 | ★ | ★ | |
ウエルドボンド (接着+スポット) |
★ | ★ | ★ |
1.薄板分野、厚板・建材分野の溶接・接合
薄板分野の溶接・接合技術
代表的な自動車の組み立てでは、成形加工された多くのパネル部材をスポット、レーザ、低入熱のアーク溶接が用いられている。また、車両には、CNと人身保護を両立するため、超高張力鋼や軽量材料(Al、Mg)の採用がすすめられており、これらを用いた同種材、異種材(マルチマテリアル化)の継手特性の評価や、より信頼性の高い、効率的な溶接・接合技術の開発にご協力いたします。
薄板分野、厚板・建材分野の溶接・接合の適用分野(用途)
- 自動車(ボディパネル、足回り部品)
- 鉄道車両(パネル)
- 薄板建材(軽量鉄骨)
- 家電(パネル)
- 電装部品(モータコア、リードフレーム)
ご協力事例
- 各種溶接・接合法による材料の溶接性調査
- 各種溶接・接合法による継手の各種特性評価
- 溶接・接合試作
- 溶接部の不具合調査・解析
2.厚板分野の溶接接合技術
建築や造船分野などの重要構造物における組み立てには、溶接入熱が大きいアーク溶接が主として用いられており、溶接施工の健全性(溶接欠陥、割れ、熱変形)、溶接部の強度、靭性、使用環境での十分な耐久性などがポイントであり、適正な溶接材料(ワイヤ)の選定・開発なども含め、継手特性の評価や、より信頼性に高い、高効率な溶接技術の開発にご協力いたします。
厚板分野の溶接接合技術の適用分野(用途)
- 造船
- 建築、橋梁
- パイプライン
- 建設機械、産業機械
- 圧力容器、貯槽タンク
ご協力事例
- 各種溶接・接合法による材料の溶接性調査
- 各種溶接・接合法による継手の各種特性評価
- 溶接・接合試作
- 溶接部の不具合調査・解析