UIT処理による疲労強度向上
KK-0901
1.概要
ピンを超音波振動させて、金属表面を塑性変形させます。超音波振動の発生は磁歪効果を利用しています(振動は、27KHz)。
・溶接部への超音波振動の付与

・圧縮応力場の形成

・UIT処理前後の形状変化(断面観察)

・UIT処理による疲労強度向上 ※面外ガセット溶接接手の例

2.疲労強度向上のメカニズム
- ●圧縮残留応力の付与
・溶接による引張残留応力をなくし、圧縮残留応力に変えます。
・ショットピーニングよりも簡単な処理で、しかもより強力な残留圧縮応力を実現します。
- ●応力集中の軽減
・止端部の形状が丸くなり、応力集中が軽減されます。
・グラインダー処理よりも高能率に処理ができます。
- ●表面硬度向上
・金属組織が微細化します。
UIT技術Esonix®は、米国UIT L.L.C.社の技術です