TG-DTAによるゴムの不具合原因調査

HRM-1628

1.概要

TG-DTAとは、試料と基準物質とを一定速度で加熱しながら、試料の重量変化測定(TG)及び試料と基準物質の温度差を測定する示差熱測定(DTA)を同時に行う手法です。このTG-DTAで得られた結果より、試料の性質や材質の差を知ることはもちろん、製品の耐熱性の評価や不具合の原因究明、高分子の劣化調査に用いられることもあります。TG-DTA装置を用いた測定事例を紹介します。

示差熱-熱重量同時分析(TG-DTA )に関する技術紹介はこちらから

2.事例;使用中に亀裂を生じたゴム製品のTG測定調査

ゴム製品を使用中に亀裂が発生しました。この原因調査を行うためにTG測定を実施しました。

装置名 ブルカー・エイエックス(株)製 TG-DTA2000SA
測定条件 室温~800°C 10°C/min
(ガス置換の為、室温で20分保持)
窒素ガス 300ml/min
試料量 10mg程度
図1.装置外観(TG-DTA2000SA)
図1.装置外観(TG-DTA2000SA)
図2.(a)ゴム製品のTG-DTA測定、(b)40~500°CTG曲線拡大
図2.(a)ゴム製品のTG-DTA測定、(b)40~500°CTG曲線拡大

この様に、正常品と不具合品の分解挙動の差より、劣化要因を推測する事が可能です。
是非ご相談下さい。

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