AEC規格試験(車載用信頼性試験)

AMM-2001

1.概要

自動車エレクトロニクス協議会(AEC)は、大手自動車メーカと米国の大手電子部品メーカが集まって作られた車載用電子部品信頼性の規格化のための団体です。 このAEC規格は、車載用信頼性の世界基準の規格であり、欧米では車載向け電子部品の規格として広く採用されています。

弊社では、車載用電子部品規格に対応した規格試験、各種信頼性試験を承っております。試験用治具の対応も可能です。

電子部品の信頼性試験に関する技術紹介はこちらから

2.規格の種類

AEC-Q100 集積回路(IC)
AEC-Q101 ディスクリート半導体(コンデンサ、トランジスタ、ダイオードなど)
AEC-Q102 ディスクリートオプトエレクトロニクス半導体(LED、フォトカプラなど)
AEC-Q104 マルチチップモジュール(MCM:複数のベアチップやICなどを搭載したもの)
AEC-Q200 受動部品(抵抗、キャパシタ、インダクタなど)

3.試験条件

試験項目 試験工程が決められており、規定のフローに従い、下記項目を実施する
要求温度 AEC-Q100 Rev.Hでは、使用される場所によって違います。
グレード0 : -40°C ~ +150°C グレード1 : -40°C ~ ∔125°C
グレード2 : -40°C ~ ∔105°C グレード3 : -40°C ~ ∔85°C
試験試料数 77個×3lot=231個(判定:NG=0)が主である。

4.主な試験項目

グループA 環境試験
PC 前処理
THB
HAST
高温高湿バイアス試験
超加速寿命試験
AC
UHST
オートクレーブ
バイアス無超加速寿命試験
TC 温度サイクル試験
PTC パワー温度サイクル試験
HTSL 高温保管試験
グループB 加速試験
HTOL 高温動作寿命
ELFR 初期不良
EDR 繰返書換試験、データ保持試験
グループC ASSY信頼性試験
WBS ワイヤボンドシェア強度
WBP ワイヤボンドプル強度
SD はんだぬれ性
PD デバイス外観(図面寸法)
SBS はんだボンドシェア強度
LI 端子強度
グループD ダイレベル試験
EM エレクトロマイグレーション
TDDB 経時的酸化膜寿命
HCI ホットキャリア注入試験
NBTI 負バイアス温度不安定性
SM ストレスマイグレーション
グループE 電気的試験
TEST 機能試験
HBM 人体モデル
CDM デバイス帯電モデル
LU ラッチアップ
ED 特性選別
グループG 中空パッケージ試験
MS 衝撃試験
VFV 振動試験
CA 定加速度試験
GFL グロスリーク、ファインリーク
DROP 落下試験
DS ダイシェアテスト
IWV 内部水蒸気の含有率試験

5.PDFダウンロード

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