材料試作(溶解・鍛造・圧延・熱処理)
材料試作(溶解・鍛造・圧延・熱処理)とは
各種の鉄鋼・金属材料を真空溶解、圧延および熱処理までの一連の設備を有しており、研究・開発に適した素材を試作しご提供いたします。
低炭素鋼からステンレス鋼、高合金まで、高清浄度・高純度・高精度を要求される材料は、高純度の原料を用いて真空溶解炉で溶解・製造します。
(減圧アルゴンガス中で溶製)
また、試作や高融点金属等の溶解試作を行う場合にはアーク溶解炉を使用します。少量の試作の場合、50gからボタンアーク溶解炉での試作が可能です。
試作の概要
真空溶解
極低炭素鋼からステンレス鋼、超合金まで、高清浄度・高純度・高精度に溶製します。
真空溶解炉(5kg、30kg、50kg、150kg)4炉、溶解量 1kg~180kgの範囲に対応。
真空溶解の状況
特殊溶解
少量の試料や高融点金属のガス・不純物を制御して溶製する場合には、アーク炉を使用します。
真空アーク再溶解炉(VAR);溶解量 10kg~20kg
ボタンアーク溶解炉 :溶解量 50g×9P~1000g×4P *1000g品は圧延可
インゴットサイズ(ボタンアーク溶解炉)
- 小丸;φ 46×20mm
- 大角 ;75×95×20mm *大角品は圧延可能
- 重量:50g×9P~1000g×4P
金属サンプル試作の例
項目 | 材質 | 内容 |
---|---|---|
各種鉄鋼材料 | 炭素鋼 | 極低炭素鋼、極低窒素鋼、低炭素鋼、中炭素鋼、高炭素鋼 |
低合金鋼 | Cr、Mo、Cu、Ni、Nb、V等の合金元素を添加した各種鋼種 (ハイテン、耐候性鋼、低温用鋼、耐熱用鋼等) |
|
ステンレス鋼 | フェライト系、オーステナイト系、二相系等 | |
高合金鋼 | 高Ni系、高Ni-Cr系、高Ni-Cr-Mo系 | |
標準試料 | EPMA用標準試料、化学分析用標準試料 | |
非鉄材料 | 純チタン、チタン合金、ニッケル合金 | |
形状記憶、Al、V、Nb、Cu、Zr等の合金 | ||
銅合金標準試料 | ||
R&D新材料 | 研究開発用新材料 |
鍛造・圧延・熱処理
インゴット溶製以降、鍛造・圧延・熱処理までを一貫した工程によって、材料の試作が可能です。
- 鍛造 圧延加工:所定形状の加工(圧延可能厚さ 235~3mm)
- 熱間圧延機 :リバース型、強圧下可能(最大許容荷重 5000kN (500ton))
- 熱処理設備 :真空熱処理炉(最高温度1250°C)、大気熱処理炉(最高温度1300°C)
熱間圧延の仕様
特徴:研究開発用ミル
- 1)強圧下可能
- 2)リバース(ロールの正転、逆転)方式
- 3)テーブル自動昇降方式
項目 | 仕様 |
---|---|
型式 | 2段可逆圧延式、一方向圧延式兼備 |
圧延荷重 | MAX.5MN=5,000kN(500tonf) |
圧延速度 | 0.05~1.5m/sec(φ870ロールで1.1~32.9rpm) |
ロール寸法 | φ870-L 1290 mm |
圧延対象物 | 長さ:100~2000mm、最大単重:70kg (対象材:鉄鋼,Al,V,Cu,Ti,Mg各合金など) |
圧延可能厚さ | 最大厚235mm、最小厚3mm |
熱処理の仕様
各種冷却方法: 水冷、油冷、強制空冷、空冷、炉冷で対応します。
温度範囲 [°C] | 炉内寸法 幅×高さ×奥行 [mm] | 備考 |
---|---|---|
300~1250 | 300×200×630 | プログラム設定可 |
300~1200 | 900×850×1300 | プログラム設定可 |
500~1300 | 700×400×1700 | 長尺用 |
700~1200 | 200×130×430 | ジョミニー炉 |
100~400 | 440×400×400 | 低温炉 |