排水中の漏出油成分分析

KSE-1604

1.概要

排水中の油分は、ヘキサン抽出物質として5mg/Lの基準が設定されています。排水中の油は油膜として目に見えるためわかりやすいのですが、工場では燃料油、潤滑油、機械油など様々な油が使われているためどこから漏れているかわかりません。そこで、排水中の油分を抽出し、成分を分析することによって油種を判別し漏出の原因を特定するのに役立てることができます。

排水に混入した油

排水に混入した油は、においや油膜がわかりやすいため、苦情も多くなります。
排水の油膜や、拡散防止に使われたオイルフェンスに付着した油をGC/MSで分析することにより、油種を特定できます。

特徴的な分析パターン

*漏洩油の分析事例

dimethyldibenzothiophen

上図は実際の漏洩油の分析結果です。軽油と非常によく似たパターンを示していますが、重油に多く含まれる成分であるチオフェン類(ジメチルジベンゾチオフェン)が含まれていることから、A重油と判定されました(右上図)。

2.PDFダウンロード

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