消防ホースの全長耐圧性能点検
HRM-1612
1.点検の必要性と概要
消防用設備等の点検基準が平成14年に改正され、製造から10年を経過した消防ホースについては耐圧性能点検を行うことが義務付けられました。その後も3年毎に実施しなければなりません。
点検基準では、口金部の耐圧性能試験のみ義務化されていますが、ホース全長の耐圧性能試験を行うことにより、口金を含めた全長のホースの機能を点検することができます。
また、図1および写真1に示すように配管継手を組み合わせることで、同時に多数のホースを点検することが可能であり、点検時間の短縮につながります。

2.点検条件
1.点検内容
- 方 法 ・・・ 圧力を保持した状態で漏水の有無
- 位 置 ・・・ 口金を含む止端部と全長
- 圧 力 ・・・ 屋内用消火栓ホース (40A 0.7MPa),
屋外用消火栓ホース (60A 0.9MPa),
動力ポンプ用ホース (60A 1.3MPa) - 圧力保持時間 ・・・ 5分間
2.お客さま敷 点検を う 合 客さま敷地内で点検を行う場合
- 敷地がホースの全長(20m)以上必要です
- 付近に水源が必要です
3.使用設備
- 加圧装置・・・消防用動力ポンプ
- 接続治具・・・SUS配管継手

3.点検後の処理と結果報告
1.「耐圧性能点検済証シール」 の発行
2.「消防ホース耐圧点検結果報告書」 の発行
3.消防署への提出(お客様のご要望により)
4.不合格品の処理(お客様のご要望により)
- 不合格品の引き取り
- 交換品の手配
- 交換品の納品と設置