各種粒子の粒度測定

HRM-1602

1.概要

各種粉体粒子の大きさは、nmレベルからmmレベルと幅広い範囲にわたっています(2.参照)。
粒子の粒子径と粒度分布は、最も基本的な物性パラメーターです。対象試料の粒径範囲や目的に応じた適切な測定方法を選択することが重要です。(表1.参照)
当社では各種測定方法により幅広い範囲の粒度測定が対応可能です。是非ご相談ください。

2.各種粒子の粒子径範囲と測定

各種粒子の粒子径範囲と測定

表1.各種測定方法一覧と適用例

測定方法 測定範囲 測定装置 必要試料量目安 適用例
ふるい分け法
(乾式・湿式※)
20μm~100mm 金属製板ふるい
金属製網ふるい
粉体100g
粒径により変わります。
石炭・コークス
灰・各種粉体
レーザー回折・散乱法 10nm~3mm 堀場製作所製 LA950 粉体5g、分散液200mL 各種粉体
動的光散乱法 0.6nm~10μm 大塚電子製 ELSZ2000 粉体0.5g、分散液10mL ナノサイズ粒子

※微粒子(<100μm目安)や付着凝集性が高い試料の場合、湿式ふるい分け法を行うことがあります。

3.測定事例;乾式ふるい分けによる石炭の粒度試験

石炭は、粒度によって以下の様に分類されます。

微粉炭(3mm以下)、粉炭(3-13mm)、小塊炭(13-25mm)、中塊炭(25-37mm)、塊炭(38-50mm)、切込炭(原炭)出典 ブリタニカ国際大百科事典‘精炭’

一例として、石炭Aの粒度試験結果を表2に示します。石炭Aは微粉炭(-3mm,42.89%)が多く含まれる石炭であることがわかります。

左:金属製板ふるい 右:金属製網ふるい

表2.石炭A 粒度試験結果

区分/試料名 +50mm 50-40mm 40-20mm 20-10mm 10-3mm -3mm
石炭A 1.50 5.01 17.12 10.02 23.46 42.89

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