廃パソコン基板中の金属含有量分析

HRE-1605

1.概要

使用されなくなった携帯電話やパソコン等の小型家電製品には、金(Au)や銀(Ag)等の金属類が含有されており、利用価値が高いと考えられています。都市部では、これらの小型家電製品が大量に廃棄されていることから、「都市鉱山」とも呼ばれており、天然資源の少ない日本においてもこれらの再資源化(リサイクル)の取り組みが進んでいます。
リサイクル実現に当たっては、廃家電製品中の有用資源がどれくらい含まれているか正確に把握する必要があり、そのためには金属含有量分析が必要になります。当社では、公的機関、大学、メーカー等からのご依頼等の廃家電製品中の金属含有量分析を通じて、リサイクル社会の実現をサポートしています。

分析フロー

装置仕様

基板中の金属類分析結果(一例)

一例として、弊所が用意した廃パソコン基板を上記分析フローに従って測定した結果を表1に示します。

表1 廃パソコン基板中の金属含有量測定結果一覧(試料重量当り)

金属元素 含有量
%(w/w)
カルシウム Ca 6.3
アルミニウム AI 4.7
Fe 3.0
スズ Sn 0.89
Cu 0.85
バリウム Ba 0.79
Pb 0.63
アンチモン Sb 0.54
ほう素 B 0.38
チタン Ti 0.35
マグネシウム Mg 0.21
ニッケル Ni 0.21
亜鉛 Zn 0.15
マンガン Mn 0.08
Au 0.022
Ag 0.059
クロム Cr 0.013

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