フーリエ変換赤外分光分析装置(FT-IR)による異物の分析
FTM-1610
1.概要
FT-IR法は、試料に赤外光を照射し、その吸収及び反射パターンを調べる手法です。測定はごく少量の試料で迅速に行うことができ、得られるIRスペクトルは試料固有の分子構造を反映しています。スペクトルパターンを照合することで、材質不明の異物(試料)の同定が可能です。
また、顕微鏡を用いた手法では、微小領域の分析も可能です。
本評価に用いた顕微フーリエ変換赤外分光分析法(FT-IR)の技術紹介はこちらから
2.装置仕様
手法 | 顕微反射IR法 |
---|---|
検出器 | MCT |
測定範囲 | 650nm-4000nm |
アパーチャサイズ | 100×100μm |
積算回数 | 128回 |
3.測定事例;各種繊維状異物(試料)の分析
試料;下記AからEの写真に示す繊維状異物
繊維状異物の外観とFT-IRによる分析結果
