エネルギー分野Energy
カーボンニュートラル(脱炭素)の達成のためには全CO2排出量のうち8割以上を占めるエネルギー分野での取り組みが非常に重要です。政府は2030年の電源構成の目標を、原子力と再生エネルギーが約6割と掲げています。当社はこれに関連し、原子力発電設備、バイオマス発電設備、風力発電設備の材料評価・検査などのソリューションを提供しています。また一方で、火力発電の分野では高効率化や技術革新によるCO2排出低減も求められています。当社は2003年から水素社会の実現に向けて取り組んできておりました。今後もこれまでの知見と実績を活かし、発電設備の評価や非破壊検査はもとより、LNG・水素混合燃焼、微粉炭・アンモニア混合燃焼、燃料電池などの技術開発に貢献します。
エネルギー分野の動向
カーボンニュートラル社会の実現と豊かな社会生活の維持のためには、火力発電への水素・アンモニア適用によるCO2排出量の削減、CO2を排出しない原子力発電の安定稼働、風力・地熱・バイオマスといった再生可能エネルギーの拡充など、幅広いエネルギーミックスに向けた技術開発が求められています。
エネルギー分野の主な取り組み
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- 水素・アンモニア利用
- 水素・アンモニアは燃焼時にCO2を排出しないことから、火力発電への適用が進められています。また、燃料電池にも適用できる革新的エネルギー源です。しかし、生産・運搬・貯蔵といった分野において課題が多く、技術開発が進められています。
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- 火力発電
- 化石燃料を用いた火力発電はCO2を多量に排出する問題がありますが、現在の社会生活を維持するためには、必要不可欠な発電方法です。発電効率の高効率化、水素やアンモニア混焼によるCO2排出量の低減、石炭ガス化など低CO2排出型火力発電などの技術開発が進められています。
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- 原子力発電
- 原子力発電は発電段階でCO2を全く排出しないため、カーボンニュートラル社会実現に向け有力な発電方法です。そのため原子力発電所の安全性確保と再稼働への動き、新型原子炉の開発が進められています。一方で、原子力発電所の経年化や使用済み燃料の再処理、放射性廃棄物の処分といった解決すべき課題が数多く残されています。
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- 再生可能エネルギー発電
- CO2削減のために、太陽光、風力、地熱、バイオマスといった再生可能エネルギーの利用推進が挙げられています。しかし、発電コスト、天候による不安定性、設置技術、メンテナンス、寿命等、解決すべき問題が多く、技術開発が進められています。
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