構造解析事例

材料非線形(塑性、粘塑性、クリープなど)、接触・摩擦、大変形問題を含む構造物の変形や応力・ひずみの解析が可能です。

また、解析結果と材料試験結果を併用することで、疲労、クリープ、クリープ疲労、延性損傷などの損傷評価が可能です。

引張試験片の弾塑性解析

連続体損傷力学を用いて材料の延性損傷を考慮し、丸棒引張試験片の弾塑性解析を行った。

引張負荷による応力変化、ならびに、延性損傷率(D/Dcr)の変化を示す。

試験片中央で、D/Dcr が大きくなると共に、くびれが大きくなった。

円管溶接部のクリープ解析

円管の全周溶接継手部に対して、一定温度下、一定内圧負荷下のクリープ解析を行った。

母材、粗粒 HAZ、細粒 HAZ、溶接金属のクリープ特性の違いを考慮しているため、各領域でクリープ挙動が異なる。

一般的に、厚肉円管の溶接継手部であっても溶接 HAZ の大きさは、クリープ試験片が採取可能な程は大きくない。

そこで、粗粒 HAZ と細粒 HAZ のクリープ特性は、熱処理による模擬 HAZ 材を使って採取した。

  • 周方向応力分布および相当クリープひずみ分布の時間変化