コンクリート劣化診断

評価方法

圧縮強度試験

  • シュミットハンマー法

    シュミットハンマー法は、コンクリートの圧縮強度を非破壊的に試験するものです。コンクリート表面の反撥度から圧縮強度を推定します。(図1)

  • コア採取法

    コア採取法は、コンクリートから円柱状のコア・サンプルをドリルにより採取し、圧縮試験機で圧縮強度を測定します。

  • 図1 シュミットハンマー

    図1 シュミットハンマー

中性化試験

コンクリートは打設時には強いアルカリ性を示します。コンクリート中に含まれた塩化物の一部はセメントによって不溶性塩化物に固定され、鉄筋の腐食を促進する恐れはありません。

しかし、不溶性塩化物を含んだコンクリートは年月とともに中性化が進み、中性化が進むと不溶性塩化物は再び可溶性塩化物に変化し、鉄筋の腐食を促進することになります。

中性化を調べるためには、コンクリートから円柱状のコアを採取して、フェノールフタレイン溶液でpHを測定します。(図2、図3)

  • 図2 中性化試験器具

    図2 中性化試験器具

  • 図3

    図3

塩化物検査

コア採取あるいはドリル穿孔したコンクリート試料を、化学分析により試験します。

コンクリートの表面から内部に向かって塩化物含有量の分布を測定します。

劣化の判定

コンクリートの圧縮試験、中性化深さ、塩化物量や分布状況、鉄筋の腐食状況等を総合的に考察し、構造物としての健全性を診断します。

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