平成23年2月28日より、食品衛生法における米のカドミウムの食品基準値が改正され、「玄米及び精米中に0.4mg/kg以下」に変更されました。
また、食品衛生法や国際食品規格(Codex規格)などで、カドミウム以外にもヒ素、総水銀、鉛についても基準値が設けられており、当社では基準値の有無に関わらず食品中、製品中の重金属定量分析を承ります。
測定元素 | 定量下限値 | 分析方法 | 納期 |
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カドミウム【Cd】 | 0.05ppm | 酸分解/ICP-MS | 5営業日~ |
鉛【Pb】 | |||
ヒ素【As】 | 酸分解/水素化物発生原子吸光法 | ||
総水銀【Hg】 | 加熱気化/原子吸光法 |
上記以外にも、臭素【Br】や銅【Cu】など、その他の規制値のない元素の分析も承っております。
※サンプルによって、定量下限値が変動することがあります。
近年、食品の安全性保証要求の高まりをうけて、食品中の超微量有害重金属元素の分析依頼が急増する傾向があります。
近年の食品安全性保証要求の高まりを受けて、食品中の超微量有害重金属元素の分析依頼が急増しています。当社ではクリーンルーム中でのマイクロ波分解装置による試料前処理とICP質量分析装置の活用により、ppm~ppbオーダーの超微量有害金属の定量分析を承ります。
分析フロー
試料秤量 → 酸添加 → マイクロ波分解*1) → ICP/MS 分析*2)
(分析試料に応じた最適分解プログラムを適用)
*1) マイルストーンゼネラル社製
MLS-1200 MEGA
*2) セイコーインスツルメンツ社製
SPQ9000
(単位:mg/kg)
NIST8436 Durum Wheat Flour(小麦粉) | NIES CRM No.10-C (玄米) | |||||
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認証値 | 分析値 | CV% | 認証値 | 分析値 | CV% | |
Cu | 4.30± 0.69 | 4.43 | 0.81 | 4.1± 0.3 | 4.1 | 0.73 |
Fe | 41.5± 4.0 | 43.7 | 0.78 | 11.4± 0.8 | 11.9 | 2.94 |
Mn | 16.0± 1.0 | 16.1 | 3.55 | 40.1± 2.0 | 41.2 | 2.31 |
Zn | 22.2± 1.7 | 22.8 | 1.53 | 23.1± 0.8 | 23.1 | 0.65 |
Cd | 0.11± 0.05 | 0.12 | 0.48 | 1.82± 0.06 | 1.85 | 0.54 |
Pb | 0.023± 0.006 | 0.024 | 2.11 | – | 0.61 | 0.66 |