高温腐食試験

ごみ焼却炉、各種ボイラや加熱・反応機器等の高温機器の運転環境(ガス/メタル温度、ガス雰囲気、付着物など)を模擬した条件下で、各種材料の耐食性を評価できます。

装置概要

本装置は実際のごみ焼却炉やボイラーの状況を再現するため、試験片は裏から冷却し、表面に高温のガスが流れる構造になっています。

  • 温度

    max.1000℃

  • 雰囲気ガス種

    二酸化硫黄(亜硫酸ガス・SO2)、酸素(O2)、二酸化炭素(CO2)、水蒸気(,H2O)、窒素(N2)、塩化水素(HCl)、硫化水素(H2S)、一酸化炭素(CO)、メタン(CH4)、水素(H2

装置模式図

  • 装置模式図

装置外観

  • 試験炉

    試験炉

  • ガス添加装置

    ガス添加装置

模擬環境例

  • SO2含有雰囲気(事業用ボイラなど)SO2-O2-CO2-N2
  • HCl含有雰囲気(ごみ焼却炉など)HCl-SO2-O2-CO2-H2O-N2
  • 浸炭雰囲気(石油化学関係など)CO-CO2-H2O-N2
  • 燃焼灰等の付着による腐食(溶融塩腐食)

試験種類

  • 金属材料の高温腐食試験
  • 金属材料の高温ガス腐食試験
  • 金属材料の塩塗布高温腐食試験
  • 金属材料の塩浸せき及び塩埋没高温腐食試験

試験例

溶融塩腐食試験の結果を右図に示します。高温になると溶融塩が蒸発するため650℃近が最も腐食量が多くなります。また材料による差が顕著に観察されます。

溶融塩腐食試験結果

溶融塩腐食試験結果

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