金属の成分分析

概要

金属の分析には通常ブロックまたは切粉試料を提供頂きます。

一般的にブロック試料は切粉にし、酸等に溶解させ、溶液にします。通常はその溶液を、ICP-OES(Inductively Coupled Plasma Optical Emission Spectrometry)で構成元素の分析を行います。

一部NaやK等は、ICP-OESでは感度が低いため、フレームAASが用いられます。また試料が極少量な場合や、極微量の元素を分析する場合には、フレームレスAAS(Frame-Less Atomic Absorption Spectrometry)やICP-MS(Inductively Coupled Plasma Mass Spectrometry) も用います。

更にP、Si、B等の分析には吸光光度法や重量法が使われることもあります。

また、CやSは酸素気流中で高周波加熱により燃焼させ、それぞれ発生した二酸化炭素や二酸化硫黄を検出して分析します(高周波燃焼法)。

試料中のOやNは黒鉛るつぼに入れ、ヘリウム気流中で加熱融解し、発生するCO2やN2を検出して分析します。Hも同様にアルゴン気流中で加熱融解し発生したH2を検出します(不活性ガス搬送融解法)。

金属の組成分析

適用分野例

  • 鉄鋼材料(炭素鋼、ステンレス鋼等)
  • 銅合金
  • チタン合金
  • アルミ合金
  • 各種ターゲット材(純金属、合金)
  • 出土品(刀剣、甲冑、装飾品、金属遺物等)
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