新卒採用者
世界最大級の高炉を持つ
製鉄所を舞台に、
様々な試験分析に挑む。
九州事業所 大分地区(大分県大分市)
試験部 大分原料試験課 原料試験係 製銑工程班
小澤 翔 2022年入社
工業高校の機械科出身で、機械検査の仕事に携わりたいと思っていたところ、当社に出会いました。偶然ですが叔父が働いている会社だと知り、ご縁を感じました。事前に叔父から、現場の話、働きやすい環境などの話を聞き、入社を決めました。
入社後2カ月は日本製鉄グループ全体の新入社員が受ける新入社員研修、自社での安全や品質管理に関する研修を受けました。6月からは現在の部署に配属され、最初の2週間で現場での研修を受けた後、実際に3交代しながら、焼結原料やコークス、高炉の試料をサンプリングし、試料の水分や粒度測定、CSR測定、RDI測定、試料調製などを行っています。2人1組で4組が業務に当たっており、私は班長とペアを組んで、日々丁寧に教えてもらいながら安心して仕事ができています。
当社の強みは、分析や開発試験に関する専門的な知識。製鉄所で生産される鉄や鋼を、正確かつ迅速に分析・試験することが生産力につながります。私が働く九州製鉄所は世界最大級の高炉が二つあり、低コストでの大量生産を担っています。
また働くうえで大切にしていることは、安全に働くということです。試験分析の会社なので危険な業務が多いわけではありませんが、研修では安全性について徹底的に学び、当社の安全意識の高さに驚きました。社員として職場が安全に働けるかどうかは重要だと感じました。徹底的に安全教育を行い、設備の安全対策を行うことで、安全面の不安は一切なく働けています。
入社後半年で一人作業を任されたときは、大きなやりがいを感じました。今後は、自分の作業がどう役立っているのか、何を意識すべきかを理解し、後輩にしっかり教えられるような作業員を目指したいと思います。
破面観察や組織・付着物の
分析で原因を解明していく
プロセスが醍醐味
研究試験事業所 富津地区(千葉県富津市)
材料特性評価部 材料解析室
中谷 文香 2021年入社
大学では金属材料やセラミック材料などの材料工学を専攻していたので、材料に関わる仕事がしたいと思っていました。当社では材料評価や分析、研究開発など幅広い分野があり、たくさんの材料に関われるほか、モノづくりの根幹を支えるという点も魅力で入社を決めました。
入社後、九州事業所 八幡地区の製鉄所、富津の研究所付きの事業所でそれぞれ研修を行いました。7月から現在の部署に配属され、案件実行に必要な装置操作や基礎知識の習得に励みつつ、実案件の補佐を行っていました。材料解析室の業務は、お客様の課題解決のための材質・破損などの調査になります。金属組織や破面観察、機械的性質、成分分析などの様々な分析を実施しています。大学では教科書で学ぶことしかできませんでしたが、現在は実際に経験できとても刺激的です。
2年目からは案件を主担当として任されるようになり、やりがいが増えました。とくに担当分野の幅が広がったのが大きいです。別の部署で行っていた溶解といった作業を任されるようになったほか、装置立ち上げに必要なデータの収集などを行っています。様々な案件について多数のスペシャリストがいる環境なので、分からないことはすぐ質問できるのが頼もしいです。分析装置や試験機が豊富にあって様々なことが学べるほか、やりたいことがあれば、チャレンジできるのも魅力です。
お客様に感謝されたときには、仕事のやりがいを感じます。たとえば、破損調査で破損原因を解明し、解決策を提案するなど、お客様にアピールする機会はたくさんあります。また破損原因について、仕様段階ではまったく分からなかったことが破面観察や組織・付着物の成分分析などで原因が解明したときに仕事の醍醐味を感じます。今後は自分の得意分野を確立し、その分野で困ったら相談してもらえる存在になりたいと思います。
新たな試験機の導入に奮闘。
操業負荷を大きく減らし、
大きな自信に。
東日本事業所 君津地区(千葉県君津市)
試験部 試験技術室
福田 陽奈乃 2019年入社
大学では機械工学を専攻しており、鉄鋼業界に興味があったので、日本製鉄グループの合同説明会に参加しました。その際に当社の人事担当の方に声をかけていただけたのが当社を知ったきっかけです。試験分析分野でも機械系出身者が活躍できることを知り、入社を決めました。製鉄所のなかで働きたいという想いが強くありました。
入社時より、現在在籍している部署(入社時は君津事業所)に配属。試験技術室は、操業系の職場支援を主に担当している部署ですが、1年目から低試験力ブリネル硬さ試験機の更新、官能試験の測定自動化、規格の最新版管理対応など、様々な案件を経験。案件の進め方を学んでいきました。
徐々に業務の難易度も上がり、現在はCTOD試験装置の更新や上位伝送化対応など、幅広い業務を担当しています。
仕事上でのターニングポイントになったのは、先輩と二人でジョミニー硬さ試験機の更新に携わったことです。2020年にこれまで使っていた自動機が故障してから手動機に切り替え操業を続けていましたが、操業の負荷が大幅に増加するなど問題化していました。その後故障した自動機が補修できないことが判明し、自動機を更新しようとしましたが、予算確保が難しく、結果的に導入までに3年以上の長い検討期間がかかりました。長い検討期間のなかで作業負荷や自動機の必要性について詳細に説明し、自動機の更新が確定した経験は、自分にとって仕事の自信につながり、操業の負荷を軽減できたことからオペレーターからはとても感謝されました。現在はジョミニー硬さ試験機の立上げに向けて様々な環境を整備中ですが、万一の故障にも即応できるバックアップ体制を構築するなど、オペレーターが安全に高品質な試験ができるよう対応しています。今後も、技術力・競争力に優れた設備企画に積極的に携わりたいと思います。